植物のある病室で過ごした患者は、植物のない病室で過ごした患者に比べて、「血圧や心拍数が低く安定しており、痛みや不安、疲労感が少ない」という結果が出ました。
それだけでなく、病室での気分がよりポジティブになったと報告されています。つまり、病室での生活に対する満足度も高くなる傾向があるのです。この研究からの推論は、虫垂切除術後の患者の療養生活における補完・代替医療（現代西洋医学以外の医療）として、花が有効ではないかということでした。
もちろん、虫垂切除術以外の手術を受けた患者に対する花の効果を評価するには、さらなる研究が必要である。
これとは別に、「補完代替医療」を主に取り上げた隔月刊の医学雑誌『Complementary and Alternative Therapies in Medicine』に掲載された別の研究では、「花にはストレスを軽減する効果がある」という結果が出ています。
