酸化されにくいことのメリット
酸化されにくいということは、脂質の過酸化を抑制することにつながります。
過酸化脂質とは、中性脂肪や悪玉コレステロールなどが活性酸素によって酸化された脂質のことです。
オレイン酸は、この有害な過酸化脂質の生成を抑制することで、動脈硬化や老化を防ぐ効果につながります。
胃腸の調整
オレイン酸は飽和脂肪酸に比べて、胃の中にとどまる時間が短く、胃液(胃酸)を過剰に分泌しません。
そのため、胃もたれや胸焼けを起こしにくく、胃炎や胃潰瘍の予防・改善にも役立ちます。
腸の蠕動運動を促進し、便通を良くする。
オレイン酸は小腸では消化吸収されにくく、大腸まで届いて蠕動運動を活発にし、排便を促します。
また、オレイン酸のもう一つの効果として、乳化作用により便を軟らかくし、さらに潤滑油のような働きをすることで、便が腸内で動きやすくなります。
美肌効果、髪の毛の艶出し効果
オレイン酸は人間の皮脂に最も多く含まれる脂肪酸で、基礎化粧品にも使われています。
そのため、肌に塗布すると、保湿効果があるため、乾燥肌や肌荒れなどの肌トラブルを予防・改善してくれます。
椿油が髪の毛に良いというのは、皆さんも聞いたことがあるでしょう?
椿油の主成分はオレイン酸で、乾燥や静電気を止め、髪をツヤツヤにする効果があると言われています。
パルミトオレイン酸
マカダミアナッツの最大の特徴であるパルミトオレイン酸。
マカダミアナッツには、パルミトオレイン酸の含有量が非常に多いです。
マカダミアナッツには全脂肪酸のうち約18~22%のパルミトオレイン酸が含まれていますが、15%以上のパルミトオレイン酸を含む植物油はありません。
血管の健康維持
脂質は、血管の細胞(血管壁細胞)の栄養源となります。パルミトオレイン酸は血管に浸透しやすい性質を持っているので、効率よく栄養源を供給することができます。