子どものおねしょの対策はどういったものを考えたらいいの?

前回の記事で子供のおねしょに悩み方々に向けて、どんな原因があるのかを見ていただきました。

今回はその原因を踏まえてどう対処、対策をしたらいいのかを見ていきます。

対策1:水分・塩分を控える
おねしょの最も一般的な原因は、水分と塩分の過剰摂取です。これを改善するだけで、あっという間に治ってしまう子もいるので、最も対策がしやすく、効果的です。
まずは、落ち着いて少しずつ飲むように意識することが大切です。これだけでも量は減ります。おねしょをする子の多くは、飲み物をがぶ飲みする癖があるので、意識してみましょう。
1日の水分量の目安は、冬は800ccまで、夏は1000ccまでと覚えてください。内訳は、3度の食事の際に、それぞれ200ccずつ。それ以外では、冬は0~200ccまで、夏は100~400ccまでです。もちろん、汗を大量に流す激しい運動をする際には、冬は500ccまで、夏は1000ccまで追加で水分補給をしても構いません。
またカフェインは利尿作用があるため、水、麦茶、ルイボスティーなどノンカフェインのものを。牛乳はノンカフェインですが、カルシウム含量が多く、大量に飲むとおしっこが出やすい傾向があるため必要最小限に。果物も水分が90%も含まれるため、夜ではなく朝に食べることをすすめます。
カレー、フライドポテト、ハンバーガー、ハンバーグ定食、ラーメン、かつ丼など、子どもに人気の外食メニューの多くは塩分が多く含まれがちなので汁は残すなどの工夫をしよう。
食事の時間
食後3時間で摂取した水分の80%、2時間では60%がおしっこになることが分かっています。夕食を食べてから寝るまで、3時間は空けたいものです。現実的には難しいかもしれませんが、例えば21時に就寝する子どもは、少なくとも19時までに夕食を終えるのが理想的です。
毎日は無理でも、どうしてもやりたくないおねしょやおねしょの前日や当日だけはがんばれるかもしれません。
対策2:睡眠の量と質を見直す
次に工夫したいのは、深い眠りを得ることです。そのためには、睡眠時間を確保することが大切です。
深い睡眠を十分にとると、おしっこを濃くすることで量を減らす「抗利尿ホルモン」の分泌が促進されるのだそうです。しかし、睡眠時間が足りないと、深い眠りの時間が足りなくなり、うまく分泌されないことがあります。
量的には8時間以上、できれば9~11時間は寝たいものです。同時に、睡眠の質も重要です。寝る前には、睡眠の妨げになるスマートフォンやタブレット端末を見ないようにし、静かに眠りにつける環境を整えましょう。
対策3:こまめにトイレに行く。
もう一つ見直したいのが「トイレの習慣」です。
帰宅してから寝るまでの間に1回しかトイレに行かない子もいますが、これでは寝る前に体内の余分な水分が排出されません。帰宅後1回、夕食をとってお風呂に入る前に1回、そして寝る前に1~2回です。特に寝る直前は必ず行ってください。そんなに頻繁にトイレに行くと、膀胱におしっこをためる力がなくなってしまうのでは?と心配される方もいらっしゃるかもしれません。しかし、その力を養うべきは、膀胱の容量が非常に少ない子供だけです。1日1回までの訓練で十分です。

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